地球や生き物が「健康」を取り戻すためにアクションを起こし、

そのムーブメントを大きくしたい。

島田大陸さん(フットサル)

僕にとっての「健康」って、フィジカル的な意味だけじゃない。

メンタル面や、自然環境も含め、すべてが持続可能な状態を「健康」だと、自分の中で定義しています。

ヴィーガン・アスリートとして問題を提起するとき、

受け取る人がそれをみてどう感じるのかを追求したい。

その人が内側から感じるものが、その人を突き動かす原動力だと思います。

人を変える、なんて大層なことはできない。

でも人は自分から変わることはできる。

変わるのはいつも、自分からのアクションなのです。

人の心により響くように、

これからはアートも使いながら表現していきたいと思っています。

きっかけは、競技力向上のために知った「プラントベース・ダイエット」

2015年にアメリカに住むおば夫婦に、プラントベース(ヴィーガン)のアスリートのことを聞きました。

才能ある選手が多い中で、最大値で勝るのではなく、平均値で勝り続けようと考えて取り組んだのが、「食事」をはじめ「トレーニング」「レスト」「温度管理」等を通したコンディションの作り方でした。

「アスリート=肉」ではないと知り、常識を疑うことから始め、すべての肉や魚での食事を自身の身体で実験した結果、自分に最もフィットしたのがプラントベースの食事でした。

その後日本と海外でプロになれたのは、この食事法に出会えたからだと思っています。

調べ進めると地球や動物の為にもなるとわかり、続ける意味が増えていきました。

「プラントベース・ダイエット」で3つの活動を展開中

一つめは、「精進会」です。

明治元年より続く京都の老舗精進料理屋さんにご協力いただき、日本の伝統料理である精進料理を日本庭園を背景に頂く会を開いています。動物を殺めないことが掟の精進料理は、プラントベース。新しいライフスタイルとされるビーガンやプラントベースですが、実は日本では、昔からある伝統文化なんですよね。

精進会 instagram

二つめは、「ベジバイヤー」。

実は日本の"オーガニック"は=無農薬ではないのです。多くの方はこれを把握しておらず、私たちは知る術もありません。有機JASや日本のオーガニック認証は、約30種類の農薬の使用を認めています。無農薬野菜を作る農家の中には、本当に無農薬で作る方もいれば、農薬を30種類使う人も一緒にされているのです。農薬を使いすぎると土壌がダメになり、年々使用量を増やさないと作物が育たないという負のスパイラルに陥っていきます。

プラントベースで身体を作ってきた自分は、農薬に頼らず、人や地球の安全のために労を惜しまない農家の人々を支えたいと考え、無農薬/無化学肥料/無化学堆肥/除草剤不使用を実践する農家の作物だけを取り扱うバイヤーとなり、マルシェや個人に安心をお届けするお手伝いをしています。

同じ想いを持つ仲間たちと一緒に。

3つめは、「べジンジャーズ」の活動です。

プラントベースやヴィーガンを実践する、強く優しい世界を目指すアスリート集団として、情報交換や、もっとムーブメントを広げる為にSNSやYouTubeをスタートしました。

アスリートが取り組んでいるという意外性や、さまざまな競技を超えて届けることができる点に、強いポテンシャルを感じています。

ベジンジャーズ YouTube ベジンジャーズ instagram

島田 大陸  Tairoku Shimada

1991年生まれ。フットサル選手。7歳から20歳までサッカー漬け人生を送るが、23歳でフットサルを始め、Fリーグの下部組織から26歳でトップ昇格。29歳でValletta FC Futsal(マルタ共和国)と契約した。

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