「ヴィーガンアスリートの強さ、かっこよさ、そして優しさを伝えたい」

小松原美里さん(アイスダンス)

食肉が引き起こす自然環境と身体への影響、そして動物搾取の実態を知った時に、

菜食(ヴィーガン)に興味を持ち始めました。

最初は、菜食は弱くなってしまうから無理かなと思いましたが、

始めてみたら逆に体が強くなるのを感じ、

競技成績も向上していきました。

そして、自分と同じように環境問題に関心があるアスリートがいたら、

菜食アスリートの強さ、かっこよさ、優しさを、

もっと知ってもらいたいと思うようになりました。

ベジンジャーズとの出会い

ベジンジャーズが結成されて、自分の摂取している食べ物をしっかり調べているアスリートが多くて、情報交換ができ、モチベーションアップに繋がっています。

一緒に励まし合う仲間がいることは、間違いなく自分の競技力強化への助けにもなっているんです。

ベジンジャーズには、いろんな競技の選手がいて、体の鍛え方も、体型もそれぞれです。そしてみんな、すごくかっこ良くて、優しい。

ある意味、新しいアスリート像を作り出しているかなと思っています。

わたしたちそれぞれが、いろんなチャンネルを使って、「誰でもできるよ」と発信することによって、サステナビリティや動物搾取に対する意識を高めたいと思って活動しています。

菜食をやってみたいアスリートへの架け橋になりたい

最近、私の活動を通して「菜食のイメージが変わった。やってみたい」と言ってもらえたり、日本スケート連盟の式典で出される食事を菜食に配慮して頂いたりなど、周りの理解や変化が著しく、嬉しいことが多いです。

とはいえ、菜食はまだまだマイノリティ。現役アスリートとして発信することで信憑性が上がるなら、菜食生活によって強くなっているところを見て頂けるように、自分をより高めたいと思っています。

競技力も高めながら、より良い世の中、子どもたちにとって安全で住みやすい世の中を残せるように、食べるものだけでなく、使うもの、買うものなど、もっともっと勉強して、地球や社会に良いものを選別できる知識を高め、伝えられる人間力を高めたい。

今は競技へ使う時間が大半なので、ベジンジャーズの一員としての活動に思うように参加できないジレンマがあります。

それでも、今夏にサステナビリティ大使への任命が決定しているので、そういった機会をしっかり利用させて頂きながら、ゴミ拾いイベントから始めたいと考えています。

こんな事をやってみたらどうか?というアイディアがありましたらいつでも募集しております。

小松原美里 Misato Komatsubara

フィギュアスケート・アイスダンス日本代表
22年北京五輪フィギュアスケート団体戦にて銅メダルを獲得。全日本選手権四連覇中。
9歳でシングルスケーターとしてスケートに出会い、16歳の時に怪我を機にアイスダンスに転向。海外と国内に拠点を置き、パートナーはティム・コレト。私生活では、ヴィーガン・ダイエットを取り入れ、地球や環境にやさしい生活を心掛けている。また、ファッションやメンタルヘルスなどスポーツ以外にも感度が高く、SNSや講演を通して、自分のライフスタイルをシェアしている。

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