「すべての子どもたちを平等なスタートラインに」
途上国教育専門家・井本直歩子
中学生の頃から日本代表として海外遠征に行っている際に、自分たちと同じレースをする途上国からの選手たちとの差に気づきました。
私たちは水着やジャージをたくさん支給されているのに、ゴーグルさえない選手。
レース前に食堂で、栄養を気にせずお菓子をたくさん食べて喜んでいる途上国の選手たちを見ました。
紛争をしている国から出場している選手たちを見て、どんな環境でトレーニングをしてきたんだろうと思っていました。
そしていつからか、競技引退後の将来は、恵まれない国の人々のために働きたいと思うようになりました。
井本直歩子 Naoko Imoto
元競泳選手。1996年アトランタ五輪4x200mリレー4位入賞。米国留学を経て、現役引退後、英マンチェスター大大学院貧困・紛争・復興コース修了。2003年より国際協力機構 (JICA)、2007年より国連児童基金 (ユニセフ) のスタッフとしてシエラレオネ、ルワンダ、マリ、ハイチ等、世界各地の発展途上国で平和構築、教育支援に従事。2021年にユニセフを休職し、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会ジェンダー平等推進チームアドバイザーに就任。一般社団法人SDGs in Sports代表。モザンビーク在住。