スポーツ X 気候アクション 基礎講座 Season 2
&
アクセラレーター・サポート・プログラム

ここ数年、地球環境の急激な変化に驚かされている人も多いのではないでしょうか。

夏が暑すぎて外でスポーツができなくなったり、雪が降らなくなったり、

農作物が採れなくなったり、台風や洪水で大きな被害が出たり。

気候変動はすでに、わたしたちが安全にスポーツを楽しむ環境を脅かし、命をも脅かすところまで来ています。

その変化は毎年、毎シーズン、深刻化しています。

人類が抱える最大の危機とも呼ばれる気候変動問題に直面し、

スポーツには、健康や競技自体を守るだけでなく、

社会のリーダーとして、競技者やファンとともに行動することによって、

社会を変える力があると期待されています。

国際的には、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)やIOC(国際オリンピック委員会)の主導のもと、

持続可能なスポーツ運営に向けた枠組みが整備され、既に多くの団体やチームが環境負荷を下げるために、

具体的な「気候アクション」を始めています。

私たちが昨年スタートさせた『スポーツx気候アクション基礎講座』は、

スポーツと気候の関係について基礎から学び、

各現場での実践につなげることを目的としています。

講義に加えて、対面・オンラインの交流の機会も設けながら、

よりスポーツ・コミュニティ全体としての連携したアクションを進めていく機会を提供します。

さらに今年度は、スポーツクラブや団体を対象とした『アクセラレーター・サポート・プログラム(ASP)』を新設。

団体やチームが脱炭素に向けた実践的な一歩を踏み出せるよう、CO2排出量(Scope 1 & 2) の算定から

アクションプランの策定支援まで、伴走型の支援を行います。

スポーツに関わるすべての人が、気候変動という共通課題に向き合い、

持続可能な未来に向けた行動を起こしていくために—

みなさまの本講座へのご参加を心よりお待ちしています。

スポーツ X 気候アクション 基礎講座 Season2

この講座で得られること

各分野の第一人者による
最新知識が満載

  • 気候変動とは?
  • スポーツと気候変動の関わりって?
  • 世界はどう動いているの?「スポーツ気候行動枠組み」って?
  • 日本のチームや企業の取り組みは?
  • アスリートの発信、学び、巻き込みはどうする?

対象

  • スポーツ団体関係者
  • アスリート・指導者・スポーツ愛好家・ファン
  • スポーツ関連企業
  • 教員・メディア関係者
  • 学生
  • このテーマに関心のある方はどなたでも!

参加の形式

  • 本セミナーは、ZOOMウェビナー形式で行います。
  • 他の受講者には誰が参加しているかは見えません。安心してご参加ください。
  • 別途、講座期間中、終了後のMeetUpで交流の機会を設けています。参加者同士の交流を希望される方はぜひご参加ください。

一括購入の方(全7回)

  • 全講座へのライブ参加

  • 講座の修了証が付与されます

  • 各回終了後30日間のアーカイブ視聴

  • オンライン・対面MeetUpへの参加資格

  • 価格:¥35,000(税込)(9%割引)

    複数人での参加でお得に!

    参加人数に合わせた割引をご用意しています。ぜひ同僚やご友人をお誘いの上、ご参加ください。ご所属が同じかどうかは問いません。

     ○2名で参加:¥33,250- (5%off)
     ○3名で参加:¥31,500- (10%off)
     ○4名以上で参加:¥29,750- (15%off)
    *いずれも一人当たりの価格です(税込)

  • アクセラレーター・サポート・プログラムの特別価格でのご提供

各回単発購入の方

  • 購入した講座へのライブ参加

  • 各回終了後30日間のアーカイブ視聴

  • 対面MeetUpへの参加資格

  • 価格:¥5,500(税込)

  • アクセラレーター・サポート・プログラムへの参加資格

学生の方へ

現在、大学、大学院、専門学校に通っている30歳以下の方は、無料で全講義を視聴いただけます。

ご参加いただいた方には、レクチャーレポート(ポイント、サマリー、感想、同世代に伝えたいこと)を書いて提出していただきます。

ご希望の方はこちらからご応募ください。

締切:希望される講義の前日

*一括購入の締め切りは6月28日です。
*領収書の発行をご希望される方は、ご希望の宛名を添えて、
info@sports-sdgs.org までご連絡ください。

講座紹介

「気候変動の基礎知識」

2025年7月1日(火)19:30 - 21:00

平田仁子氏(Climate Integrate 代表理事)

近年、「観測史上最も暑い年」は毎年更新されています。世界各地で大規模な洪水や干ばつなどの異常災害が勃発しており、猛暑や雪の減少とともに、スポーツをする環境に真っ先に襲いかかります。その気候変動の最大の要因は、私たち人類による化石燃料の使用です。私たちの社会は化石燃料に大きく依存した生活を続け、状況を悪化させ続けており、スポーツ界も例外ではありません。地球が今の環境を残すには、何をしなければならないのでしょうか。

気候変動の第一人者の一人である平田さんにわかりやすく解説してもらいながら、スポーツ界にできることを考えましょう。

地球温暖化とスポーツの未来
〜気候変動がもたらす現実〜

2025年7月14日(月) 19:30 - 21:00

藤森涼子氏(気象予報士)

「5月なのにもう暑い!」 「最近台風の軌道が変わった」 「雪が少なくなっていたのに今シーズンはこんなに雪が降った!」 「日本で山火事が頻発するなんて・・・」   

スポーツに携わるみなさんの中には、最近の猛暑、暖冬、台風などの災害や季節外れの気象に敏感な方も多いと思います。 「おかしいな」と感じている気象が、どのように気候変動と結びついているのか。 そして地球温暖化によって、スポーツ環境はどのくらい変わってきているのか。 変わりゆく気象現象に、スポーツに関わる人たち誰もが無関心ではいられません。 地球温暖化とスポーツの関わりについて、一緒に考えてみましょう。

スポーツ気候行動枠組みと世界の動向
&
Sport Positive Leagues

2025年7月28日(月)19:30 - 21:00

Claire Poole クレア・プール氏(CEO, Sport Positive)

辻井隆行氏(Jリーグ執行役員サステナビリティ領域担当)

プロスポーツチームやクラブ、大会主催者、統括団体、連盟、国際スポーツ連盟(IFs)、各国オリンピック委員会(NOCs)を含む世界のスポーツ界は、気候変動にどのように取り組んでいるのでしょうか?

国際スポーツ界の行動目標は、「スポーツ気候行動枠組み」に体現されています。

2018年のCOP24で国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によって立ち上げられたこのイニシアチブは、国際オリンピック委員会が特別会員として参加し、スポーツ団体が2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指します。現在300超の国際団体やリーグ、クラブチームなどの団体が署名しています。

これらの取り組みの最前線にいる Claire Poole さんから、これまでの動向や国際社会で起こっている最新の動きについて説明していただきます。世界の動向を知ることで、日本でのムーブメントの重要さに気づくことができる、必須の講義!Claireさんに直接質問をすることもできるとても貴重な機会です。

クレアさんの団体 Sport Positive が主宰する Sport Positive Leaguesは、世界の様々なプロサッカーリーグに加盟するクラブの環境持続可能性に関する主要な情報を、リーグ表マトリックスにまとめ、公表しています。英プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーグ・アン、EFLに続き、日本のJリーグがこの Sport Positive Leaguesに2026年より参画します!Jリーグの取り組みについて、クレアと辻井氏に解説していただきます。日本初、アジア初のリーグ全体の包括的なイニシアチブについて、しっかりアップデートしましょう!

※ 日英同時通訳あり

鈴鹿サーキットのサステナビリティ
経営に向けて

2025年8月19日(火) 19:30 - 21:00

鬼寅紘史氏(ホンダモビリティランド(株)経営企画部)

3日間の累計来場者数26.6万人を記録した、今年のF1日本グランプリ。会場となる鈴鹿サーキットでは、2030年カーボンニュートラルに向けて、モータースポーツを楽しみながら持続可能性を高める、集客スポーツの新しい形に挑戦しています。

鈴鹿サーキットでは、2010年代から環境対策に取り組み始め、2023年に17セクションの審査項目を基に評価される国際自動車連盟(FIA)の環境認証プログラムで2つ星を獲得。以降も取組みを拡大してきた持続可能な未来づくりに向けた環境マネジメントシステムが認められ、昨年はついに最高位となる3つ星の評価を獲得しました。

その内容は、省エネルギー、再生可能エネルギー、ゴミの分別・リサイクル、プラスチックの禁止など、現場スタッフの弛まない努力があります。この取り組みを毎年支えてきたホンダモビリティランドの担当者に、たっぷりと舞台裏を語っていただきます。

『KOSHIEN "eco" Challenge』
『ゼロカーボン・ベースボールパーク』と
阪急阪神ホールディングスの取り組み

2025年9月2日(火)19:30 - 21:00

阪神電気鉄道㈱ スポーツ・エンタテインメント事業本部 スポーツ・エンタテインメント統括部

阪急阪神ホールディングス㈱ グループ経営企画室 サステナビリティ推進部

「KOSHIEN “eco” CHALLENGE」としてさまざまな取り組みを行ってきた阪神タイガースの本拠地、甲子園球場。さらに今年の2月には、阪神タイガースファーム(2軍)本拠地が尼崎に移転され、スタジアムや練習場、クラブハウスなどのタイガース施設を含む公園全体が脱炭素化された「ゼロカーボン・ベースボールパーク」が竣工されました。

今回は阪急阪神ホールディングスおよび阪神電鉄のご担当者の方から、阪急阪神ホールディングスグループのサステナビリティの取り組みや、スポーツを通した街づくりの先進的な事例についてたっぷりとお聞きしていきます。

ゼロカーボンベースボールパーク公式ウェブページ:https://baseballpark.hanshin.co.jp/

アスリートのアクション

2025年9月17日(水) 19:30 - 21:00

小野塚彩那氏(プロスキーヤー)

五郎丸歩氏(元ラグビー日本代表)

スポーツ団体やチームが気候アクションを効果的に推進するために欠かせないのが、アスリートの発信力です。しかしスポーツ団体からは、アスリートのこのテーマへの巻き込みに苦戦されている声がよく聞かれます。

この回では、すでに気候変動問題に対して積極的に発信したり、活動されているアスリートたちをお招きし、彼らがなぜこの問題を重要視し始めたのか、どうやって学び、どうやって活動を開始したのか、課題は何かなどなど、たっぷりとお話を聞いていきます。

スポーツ団体スタッフだけではなく、アスリートの皆さんや一般の方々にもぜひ聞いていただきたい内容です。

スポーツとサステナビリティ

2025年9月30日(火)19:30 - 21:00

Dr. Allen Hershkowitz
(環境学者、サステナビリティ・アドバイザー)

メジャーリーグベースボール(MLB)、全米バスケットボール協会(NBA)、全米ホッケーリーグ(NHL)、メジャーリーグサッカー(MLS)のコミッショナーの環境アドバイザーを務め、「スポーツ界の環境保護のゴッドファーザー」(Yoga + Joyful Living誌)と呼ばれるハーシュコウィッツ博士。NYヤンキース、MLB、NBA、NHL、MLSにおける環境プログラムの策定に大きく貢献してきた博士は、スポーツ・エンターテイメントの文化的・市場的影響力を活用し、一般大衆と企業リーダーの両方に環境リテラシーの向上を推進してきました。Green Sports Blogは「北米スポーツの歴史において最も重要な環境保護活動家であると言っても過言ではない」、Greenwireは「長年にわたり、全米で最も著名な活動家の一人」と評し、スポーツ・ビジネス・ジャーナル誌の「スポーツの持続可能性に関する注目すべき幹部」リストにも名を連ねています。スポーツ団体への持続可能性に関する助言活動で、2008年に米国環境保護庁(EPA)から環境功労賞を受賞。ロサンゼルス・タイムズ紙は、「ハーシュコウィッツ博士は、スポーツ業界の環境浄化に誰よりも尽力してきた」と賞賛しています。

NYヤンキース、MLB、NBA、NHL、MLSなどメジャーな球団やリーグのサステナビリティ戦略はどのようなものか?

サステナビリティ戦略の最先端について、ハーシュコウィッツ博士から直接お話しを聞ける又とない機会です!

※ 日英同時通訳あり

*一括購入の締め切りは6月28日です。
*領収書の発行をご希望される方は、ご希望の宛名を添えて、
info@sports-sdgs.org までご連絡ください。

私たちもおすすめします!

Recommendations

  • 山下修作さん(株式会社SEA Global 取締役CSO)

    「気候変動」って聞くと、なんだか難しそう…そう感じている人に是非おすすめしたいのがこの講座です。スポーツに関わる人、これから関わりたい人なら誰でも、「スポーツを通して自分ができる気候アクション」が楽しく・やさしく・実践的に学べる内容になっています。

    専門知識がなくても大丈夫!

    やさしい言葉と丁寧な解説と共に学ぶ仲間とのつながりで、多くの気づきが得られ、すぐにでもアクションを起こしたくなるはずです。

    JリーグやBリーグなどスポーツのクラブスタッフの方々にも、今こそ一緒にこの一歩を踏み出してほしい講座です!

  • 村松邦子さん            (WEリーグ Bリーグ 理事 日本ブラインドサッカー協会 副理事長)

    「気候変動対策は大事。でも、うちの団体で何ができるの?」そう感じているスポーツ団体の皆さんに、ぜひ参加してほしいのがこの講座です。

    気候変動の基礎から実践事例まで丁寧に学べる構成で、事業戦略や社会連携施策に組み込むための“次の打ち手”を考えるヒントが得られるのではないでしょうか。

    講師陣は、グローバル基準の専門家とスポーツ界のトップランナー。

    そして、同じ悩みや想いを持つ仲間と出会い、ともに学べることが、次のアクションの後押しになります。

    未来に向けて、何かを変えたいと願うすべてのアスリート、スポーツ関係者にとって、大切な第一歩になるはずです。

  • 上井 雄太さん           (株式会社shikakeru CEO 株式会社フューチャーセッションズ/スポーツ共創ファシリテーター IAF Certified™ Professional Facilitator)

    「気候アクション」は気になるけど、何から手をつけて良いか分からない…そんな方にぜひ受講をお勧めします!最前線で活躍される国内外の専門家・実践者から本質的な学びが得られ、基礎から最新事例まで整理できます。

    スポーツのこれからを考える上でも多くの気づきがあり、アーカイブやレポートも充実。

    スポーツやサステナビリティに関わる方、関心のある方にとって、活動に落とし込めるヒントが満載です。

    一人だけでなく、職場の仲間やパートナーと一緒に学べば理解も深まり、アクションにもつながると思う講座です。

  • 大津 克哉さん           (東海大学准教授/日本オリンピック委員会 スポーツと環境タスクフォース座長)

    「気候変動とスポーツ」の関係を多角的に学べる本講座は、気象の専門家や国際的な識者、実践するアスリートなど多彩な講師陣が登壇。

    国内外の先進事例やアスリートによる発信など、実際のアクションに結びつく学びが得られます。競技団体や、プロスポーツ関係者やイベント主催者にとっても実践的なヒントが満載です。

  • 安西 雪乃さん           (東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科2年)

    この講座を受けて以降、自分の好きなチームや競技において、どのような環境への配慮がなされているのかに目を向けるようになりました。また、将来スポーツに関わる仕事に就きたいと考えている自分にとって、「持続可能性」という視点は進路を考えるうえで欠かせないものだと気づかされました。実際、昨年度の受講を通じて、志望先を選ぶ際には、その組織や団体が環境問題にどのように取り組んでいるかを、一つの重要な判断基準にしたいと思うようになりました。

アクセラレーター・
サポート・プログラム

 気候アクションの基礎知識はついてきたけれど、実際にどこから手をつけていいかわからない・・・というご担当者の方を対象に、まずは連盟・団体等の温室効果ガス排出量(Scope 1 & 2)を測り、削減のためのアクションプランを作ってみる、はじめの一歩を伴走するプログラムです。

 GHG排出量算定のための基礎知識の講座やセルフワーク、グループワークを行い、各団体の具体的な気候アクションを専門家とともに模索することができます。

期間
2025年
・10月14日(火)10:00-17:00(対面またはオンライン)
・12月3日(水)15:00-17:00(オンラインのみ)

形式
ハイブリッド(オンデマンド録画視聴なし)

対象者
スポーツ関係者、アスリート、指導者、企業(約20人程度)

場所:都内(TBD)& オンライン

参加費:30,000円(税込)
(対面参加の場合ランチ・コーヒーの提供あり)

特別価格
基礎講座を一括購入された方は22,000円(税込)でご参加いただけます。
同じ団体・組織から複数人で参加される方には、さらに15%オフ(一括購入者:18,700円/一般:25,500円)でご提供いたします。

協力
株式会社UPDATER、一般社団法人 virtue design

本講座は日本財団の助成事業です。