スポーツ X 気候アクション 基礎講座

世界各地で記録されている、観測史上最も熱い月。

夏は外でスポーツをするどころではなく、冬は雪が降らなくなり、世界中でスキー場が閉鎖に追い込まれています。

洪水や山火事、干ばつはその頻度がどんどん増しています。

「地球温暖化ではなく、地球沸騰化の時代が来た」

国連のグテーレス事務総長は、そう警告を鳴らしました。

気候変動の影響がここまで猛威を振るっているのに、私たちの社会はまだその解決のために

必要な舵を切っていません。

その影響を真っ先に受けるのは、スポーツであり、子どもたちの未来です。

スポーツはまた、温室効果ガスを大量に生み出し、気候変動を加速させる産業でもあります。

しかし、この気候変動問題の解決のために、スポーツ界が一丸となって取り組むことにより、社会に大きな影響を与えることができます。

未来の子どもたちにスポーツができる地球環境を残すために、

一緒に学びませんか。

7回の講座で得られること

各分野の第一人者による最新知識が満載。

  • 気候変動とは?
  • スポーツと気候変動の関わりって?
  • 世界はどう動いているの?「スポーツ気候行動枠組み」って?
  • 日本のチームや組織の取り組みは?
  • オリンピック・パラリンピックの取り組みは?
    など

対象

スポーツ団体関係者
アスリート・スポーツ愛好家・ファン
指導者・教員
メディア関係者
スポーツ関連企業
学生
このテーマに関心のある方はどなたでも!

ネットワーキング

イベントご招待

(有料)
全7回の講義のあと、対面とオンラインのハイブリッドのネットワーキングのイベントを2024年12月頃に開催する予定です。
全7回の講座受講者と、単発購入の方、全員が参加できます。
日時と場所は追ってご連絡します。

学生の方へ

現在、大学、大学院、専門学校に通っている30歳以下の方は、無料で全講義視聴いただけます。

ご参加いただいた方には、レクチャーレポート(ポイント、サマリー、感想、同世代に伝えたいこと)を書いて提出していただきます。

ご希望の方はこちらからご応募ください。

締切:希望される講義の前日

受講の方法

  • 全7回の講座の一括購入(10%割引)(修了証付)

  • 30日間のアーカイブ配信(見逃し配信)付。

  • 一括購入:¥27,720(税込)

または

  • 各回の講座の単発購入。

  • 30日間のアーカイブ配信(見逃し配信)付。

  • 1回:¥4,400(税込)

気候変動の基礎知識、エネルギー政策とスポーツにできること

2024年8月28日(水)19:30 - 21:00

平田仁子(Climate Integrate 代表理事)

近年、「観測史上最も暑い年」は毎年更新されています。世界各地で大規模な洪水や干ばつなどの異常災害が勃発しており、猛暑や雪の減少とともに、スポーツをする環境に真っ先に襲いかかります。その気候変動の最大の要因は、私たち人類による化石燃料の使用です。私たちの社会は化石燃料に大きく依存した生活を続け、状況を悪化させ続けており、スポーツ界も例外ではありません。地球が今の環境を残すには、何をしなければならないのでしょうか。

気候変動の第一人者の一人である平田さんにわかりやすく解説してもらいながら、スポーツ界にできることを考えましょう。

スポーツにおける気候変動の影響

2024年9月11日(水) 19:30 - 21:00

正木明(気象予報士)

「昔はこの時期に台風が来なかった」

「梅雨入りがこんなに遅れているなんて・・・」

スポーツに携わるみなさんの中には、最近の猛暑、暖冬、梅雨の遅れ、季節外れの気象に敏感な方も多いと思います。

「おかしいな」と感じている気象が、どのように気候変動と結びついているのか。気象予報士で防災士であり、スポーツをこよなく愛す正木明さんは、気候変動や環境問題を日常的な気象と関連づけて発信され、人々の関心や危機感を高めようとされています。

気候変動とこれから予測されるスポーツ環境への影響について、一緒に考えてみましょう。

Jリーグの気候アクション

2024年9月30日(月)19:30 - 21:00

辻井隆行(J リーグ 執行役員サステナビリティ領域担当)

地域密着で実施するホームタウン活動も年間2万回を超え、まさに地域とともに発展してきたJリーグ。2021年に環境省と連携協定を結び、2023年には『Jリーグ気候アクション』を発足させ、地域とともに気候変動に対するアクションに取り組んでいます。

そんなJリーグの気候アクションの中心にいるのが、執行役員の辻井隆行さん。パタゴニアの元日本支社長を10年務められた辻井さんは、Jリーグが持つポテンシャルを、人類最大の課題である気候変動問題の解決に繋げようとしています。

辻井さんがどのように組織内で意識を浸透させ、全国60のクラブと共創しようと取り組んでいるのか。その組織内でのフレームづくりや目標、活動についてお話しいただきます。

スポーツ気候行動枠組みと世界の動向

2024年10月16日(水) 19:30 - 21:00

Claire Poole (CEO, Sport Positive)

プロスポーツチームやクラブ、大会主催者、統括団体、連盟、国際スポーツ連盟(IFs)、各国オリンピック委員会(NOCs)を含む世界のスポーツ界は、気候変動にどのように取り組んでいるのでしょうか?

国際スポーツ界の行動目標は、国連気候変動「スポーツ気候行動枠組み」に体現されています。

このイニシアチブは、国際オリンピック委員会が特別会員として参加し、2018年のCOP24でUNFCCCによって立ち上げられました。

2021年のCOP26では、スポーツ団体が2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指す「Race to Zero」キャンペーンが発表されました。

これらの取り組みの最前線にいるClaire Poole さんから、これまでの動向や国際社会で起こっている最新の動きについて説明していただきます。

日本のスポーツ界が国際社会から遅れを取らないために、世界の動向を知る必須の講義!Claireさんに直接質問をすることもできる機会です。

※ 日英同時通訳あり

日本のチーム・団体の取り組み

2024年10月30日(水)19:30 - 21:00

楽天イーグルス

川崎ブレイブサンダース 

日本トライアスロン連合(JTU)

世界の動向を理解した後は、再び日本に目を向けていきます。

この回ではJリーグ以外の日本のスポーツチームの取り組みについて学んでいきます。

プロ野球パ・リーグの楽天イーグルスは、2年前からスタジアムを含む自社の事業活動で使用している電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えました。それ以外にもスタジアムで行っているたくさんの取り組みについて、イーグルスの担当者に説明していただきます。

川崎ブレイブサンダースは再生可能エネルギーの発電所にネーミングライツを譲渡し、「川崎ブレイブサンダース電気」として地域やファンの人々への再エネ供給を推進しています。

日本トライアスロン連合(JTU)は、ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会で、国内で初めて「ISO20121(イベントの持続可能性マネジメントシステム)」を認証取得。毎年行なっているカーボンオフセットなどを含めたサステナブルなイベント運営についてご紹介いただきます。

2024年11月13日(水) 19:30 - 21:00

*変更になる可能性があります

Rishi Jain (インパクト・ディレクター, リバプール・フットボールクラブ)

世界中にファンを持つ、イギリス・プレミアリーグの強豪リバプールFC。このクラブがサステナビリティ(持続可能性)の取り組みでも世界有数の取り組みを行なっていること、ご存知ですか?

リバプールFCは、プレミアリーグの気候アクションの取り組みランキングでもトップの常連。

そのリバプールFCのサステナビリティ・プログラム The Red Way を主導する、インパクト・ディレクターのリシ・ジャイン氏が登壇し、その内容を紹介するとともに、プログラムをどのように作り上げてきたかや、課題について説明してくださいます。

特に、リバプールFCが2040年までのネットゼロを実現するために、どんな体制で、どのように企業とのパートナーシップを作り上げているのか、どのようにクラブのブランディングを作り上げてきているのかについても聞いていきます。もちろん質疑応答の時間もたっぷりご用意しています。他では滅多に聞けない、とても貴重な機会です!

※ 日英同時通訳あり

世界最先端!リバプールFCから学ぶ

サステナビリティ・マーケティング

Tokyo 2020 to Paris 2024

「スポーツ X 気候アクション」今後の展望

2024年11月27日(水)19:30 - 21:00

大谷貴嗣(元東京2020組織委員会持続可能性局)

大津克哉(東海大学 准教授)

井本直歩子(SDGs in Sports 代表理事)

「環境の五輪」として注目が集まるパリ・オリンピック・パラリンピック。実はオリパラは毎大会、持続可能性にチャレンジし続けていることをご存じでしたか。コロナ禍の真っ只中に開催された前回の東京大会でも、実に様々な取り組みがなされていました。使わなくなった携帯電話から作られたメダルや、ウェアや洋服から作られた日本代表の公式ユニフォーム以外にも、数々の取り組みが。自国開催の大規模スポーツ大会としての考え方のヒントとなるような取り組みについて、元東京オリパラ組織委員会の担当者に紹介していただきます。

そしてパリ・オリパラの環境の取り組みの最新ニュースを、実際に現地に視察に行かれている、スポーツと環境の研究者の大津先生よりご報告いただきます。

また、最終回の今回は、今後の展望について、参加者の皆さんとディスカッションしていきます。

本講座は日本財団の助成事業です。