スポーツ X 気候アクション 基礎講座 Season2
学生レポーターによる報告
気候変動の基礎知識
2025年7月1日(火)19:30 - 21:00
講師:平田仁子氏(Climate Integrate 代表理事)
レクチャーポイント
Climate Itegrateの平田仁子さんによる「気候変動の基礎知識」の講義を3つの項目に沿って受けた。
1)気候変動の今
私たちの周りで起きている様々なニュースは、気候変動とつながっており、そこから現状の問題点マズサを実感しやすい。逆にいろいろな事につながるのは反面全体像を捉えにくいことになる。なので、身近なニュースと結び付けて気候変動を捉えると分かりやすい。
CO2=化石燃料の使用がおおもとの問題。今のシナリオそのままだと3℃程度の気温上昇になり、現在の生活やスポーツが出来なくなる。1.5℃程度に抑える必要がある。2030年に石炭を20%、石油ガスを50%程度に減らす必要がある。危機感を感じた。
2)脱炭素化実現できる?
1.5℃のシナリオはあきらめない ⇒ 2050年実質ゼロ
日本エネルギー消費は90%がCo2。
そのうち、38%が発電部門⇒何で電気を作っているか。← LNG、石炭
これは、日本の経済・土台がそうなっている← ココに手を付けないと効果がない
化石燃料を変える:太陽・光・風 再生可能エネルギーへ
3)何ができるだろう
使う量を減らす/クリーンなエネルギーを使う/住宅・施設を断熱する/交通をゼロエミッションにする/
生産消費システム
◆行動のポイント
1)再エネを増やすことを応援する、求める
2)大企業の行動変容を求める=脱炭素燃料への移行
3)電化を進める
4)地方自治体の施策を強化する
5)国の施策を求める
「好き」なことを守る、つなぐこと。楽しいワクワク感、子供につなぐ
「自分」=「答え」を探してみる
・自分が最も動きやすい対象・場所を探す
・関心があること、得意なこと、モチベが上がること
・すでに取り組んでいる仲間を見つける、組織を見つける
・何かをやってみる
まとめ
◆スポーツと関りから考え、行動する
・スポーツ界で気候変動を「語る」 ⇒ 世論を作る
・スポーツのフィールドで「実践」する
・スポーツに関わる企業と「協働」する
・地元、地域のファンとつながる
・気候変動をトレンドにする(「カッコ良い!!」と思わせる)
・大きい取り組みにして欲しい●気をつけたいこと
・「1人ひとりができるこまめな取組み」から抜け出す
・グリーンウォッシュには厳しい目を持って取り組む
・困ったら専門家に相談する
「身の丈に合った挑戦の一歩を」
「私には無理」ということや「リサイクルだけやっても」という壁があると思うのですが、スポーツが持つ逆境における力でそこを突き抜けてこそ、社会の変革が始まるんだ、という意識で皆さんが気候変動を起こしていく核になって頂けたらと思います。同世代に伝えたいこと
平田仁子さんの講義を通して、気候変動が私たちの未来に大きく関わっていることを実感しました。ニュースで見る異常気象や災害は、実はCO₂排出による地球温暖化と深くつながっています。このままだと気温が3℃も上昇し、今の生活やスポーツすら続けられなくなるかもしれません。でも、1.5℃以内に抑えることはまだ可能で、そのためには再生可能エネルギーの活用や、電気の使い方を見直す必要があります。「自分一人がやっても意味がない」と思うかもしれないけど、スポーツや音楽など、自分の「好きを守る」ところから行動を始めることが力になると思います。大切なのは完璧を目指すことではなく、小さな一歩を踏み出すこと。仲間を見つけて、行動をつなげていくことが未来を変える力になります。是非、同世代のみんなと一緒に、気候のことを「かっこよく」「ポジティブ」に語り、行動していきたいです。
感想
平田仁子さんの講義を通じて、気候変動が私たちの身近な生活やニュースと深く結びついていることを実感しました。特に、CO₂排出の大部分が化石燃料によるものであり、今のままでは3℃の気温上昇が現実になるという話に強い危機感を覚えました。一方で、1.5℃目標はまだあきらめずに目指せること、再生可能エネルギーへの転換が鍵になることも学びました。再エネの推進、大企業や自治体への働きかけ、自分にできる行動を考えることが重要です。スポーツと気候変動を掛け合わせることで、社会にインパクトを与える可能性があるという視点も新鮮でした。「好き」なことを守るために、自分の関心や得意な分野から一歩を踏み出し、私が取り組んでいるフェンシングという分野で何ができるのかを探求し仲間とともに取り組んでいきたいと思います。
地球温暖化とスポーツの未来
〜気候変動がもたらす現実〜
2025年7月14日(月) 19:30 - 21:00
講師:藤森涼子氏(気象予報士)
レクチャーポイント
今回の講義では、地球温暖化、異常気象がもたらす影響について、基礎的な知識から、スポーツに関することを学ばせていただきました。私自身が屋外スポーツ競技をプレイしていることもあり、熱中症や、落雷事故についてはとても勉強になりました。気温上昇が競技者だけでなく、スポーツ全体への影響がこんなにも大きなものだと知り、今後大会運営や、部活動指導をする際には暑熱順化などの対策や、スポーツもたらす具体的な影響の情報を広めていきたいと思いました。同世代に伝えたいこと
「する」ことで生きがいや喜びを感じ、「みる」ことで人に感動を与え、「支える」ことで人とつながるスポーツ。そんなふうに、人々に愛され、私たちの日常の一部となっているスポーツが、今、地球温暖化や異常気象によって確実に脅かされています。
台風による試合の中止。森林火災による選手の体調不良。気温上昇によってプールの授業が中止になる学校もあります。これらはすべて、地球の変化がスポーツの現場に影響を与えている現実です。もはや地球温暖化や異常気象は、私たちのスポーツの発展を食い止めるかのように、目の前に立ちはだかっています。私たちが愛したスポーツを守るために、何ができるのか。この問題を、競技者や一部の関係者だけではなく、スポーツを愛するすべての人がスポーツの未来を守っていく行動が大切です。
「する・みる・支える」すべての立場から、この地球とスポーツの未来を一緒に守っていくこと。その小さな一歩が、大切なスポーツを次の世代につないでいく力になるということを伝えていきたいです。
感想
私自身、気候が及ぼすスポーツへの影響は考えたことがなく、とても勉強になりました。地球温暖化や、異常気象がスポーツのあり方を変えていること、もたらす影響は計り知れないことを知り、このままではいけないと強い危機感を抱きました。これからは自分のできることを実践し、自らが愛するスポーツを守っていきたいです。
スポーツ気候行動枠組みと世界の動向
&
Sport Positive Leagues
2025年7月28日(月)19:30 - 21:00
講師:Claire Poole クレア・プール氏(CEO, Sport Positive)
講師:辻井隆行氏(Jリーグ執行役員サステナビリティ領域担当)
COMING SOON…
鈴鹿サーキットのサステナビリティ経営に向けて
2025年8月19日(火) 19:30 - 21:00
講師:鬼寅紘史氏(ホンダモビリティランド(株)経営企画部)
COMING SOON…
『KOSHIEN "eco" Challenge』
『ゼロカーボン・ベースボールパーク』と
阪急阪神ホールディングスの取り組み
2025年9月2日(火)19:30 - 21:00
講師:
阪神電気鉄道㈱ スポーツ・エンタテインメント事業本部 スポーツ・エンタテインメント統括部
阪急阪神ホールディングス㈱ グループ経営企画室 サステナビリティ推進部
COMING SOON…
アスリートのアクション
2025年9月17日(水) 19:30 - 21:00
講師:
小野塚彩那氏(プロスキーヤー)
五郎丸歩氏(元ラグビー日本代表)
COMING SOON…
スポーツとサステナビリティ
2025年9月30日(火)19:30 - 21:00
講師:
Dr. Allen Hershkowitz
(環境学者、サステナビリティ・アドバイザー)
COMING SOON…
本講座は日本財団の助成事業です。