スポーツ x SDGs
2021年11月30日(火)
プログラム
· SDGsについての説明とスポーツ x SDGsの例 – 一般社団法人SDGs in SPORTS代表 / 元競泳日本代表 / 国連職員 井本直歩子
· パネリストの事例紹介
o 競技団体の立場から – WEリーグ・Bリーグ・ブラインドサッカー協会理事 村松邦子氏
o 企業の立場から – 株式会社クレアン x 株式会社ミズノ 浦上英朗氏
o アスリートの立場から – 元トライアスロン日本代表 加藤友里恵氏
モデレーター 井本直歩子
参加者の内訳
内容
1) はじめに、一般社団法人SDGs in SPORTS代表井本より、SDGsについての基礎的な情報が紹介されました(添付資料参照)。SDGs設立の歴史的背景、基本理念等について説明された後、「なぜスポーツ界がSDGs達成に尽力しなければならないか」との問いに、参加者からは「スポーツが気候変動によって影響されるから」「平和でなければスポーツはできないから」といった地球課題によるスポーツへの悪影響、「スポーツ関係者も社会の一員だから」といった一社会人としての責任、また「アスリートの発信力を活かせるから」「スポーツは社会を変える力がある」などのスポーツの持つ優位性についてのコメントが上がりました。
2) 次に井本より、主なスポーツx SDGsの例について簡単な紹介がされました。
3) 続いて、WEリーグ・Bリーグ・ブラインドサッカー協会理事であり、Jリーグの元理事の村松氏より、各団体の社会貢献事業についての説明がなされました。特に、「百年構想」(Jリーグ)、「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」(WEリーグ)、「バスケで日本を元気にする」(Bリーグ)、「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現する」(日本ブラインドサッカー協会)のように理念を前面に押し出した各団体の運営戦略は参加者の心に響いたことと思います。
4) 続いて企業の立場から、株式会社クレアンのコンサルタントとしてミズノ株式会社のSDGs戦略を担当した浦上英朗氏より、同社の取り組みについての紹介がなされました。多くのアスリートがパートナーシップを結ぶミズノの製品の販売過程や方針など、普段知り得ない情報は刺激的であり、アスリートにとってもヒントを生み出すものでした。
5) 最後に、アスリートの立場から元トライアスロン日本代表加藤友里恵氏の「銚子アスリートプラン」の紹介がありました。加藤さんは昨年現役を引退してから、「アスリートを支援したい」という強い想いがご本人と周りを動かし、地元の銚子電力とパートナーシップを結び、市民による風力発電の再生エネルギーの利用がアスリート支援に結びつくというシステムを考案しました。「最初からSDGsを意識して始めた活動ではなく、結果的にたまたまそうなった」という加藤さんの言葉は、想いがあればチャンスが訪れるというインスピレーションを与えるものでした。