#3
「スポーツ気候行動枠組みと世界の動向」「Jリーグが参画!Sport Positive Leagues」

2025年7月28日(月)19:30 - 21:00

Claire Poole クレア・プール氏(CEO, Sport Positive)

 クレア・プール氏は Sport Positive の創設者兼CEOとして、世界中のスポーツ界の気候変動対策を組織的に動かしてきた功労者です。スポーツ団体への直接的な支援や、世界中の団体がつながるコミュニティの創出を行い、毎年開かれる Sport Positive Summit には世界中から数百の関係者や団体が集い、この問題の最前線を議論します。クレアさんの活動は The Climate of Sportポッドキャストや、BBCやSky Sports等数多くのメディアで取り上げられ、その知見が広められています。彼女は業界カンファレンスで基調講演や議長を務め、さまざまな団体の諮問委員会メンバーであり、2022年にはSport Business Journalの「スポーツの持続可能性において注目すべき影響力のある経営者」リストに選出されました。

辻井隆行氏(Jリーグ執行役員サステナビリティ領域担当)

 早稲田大学大学院社会学科学研究科(地球社会論)修士課程修了。早稲田大学ア式蹴球部、デンソーサッカー部(現刈谷FC)でプレーした後、1999年、パートタイムスタッフとしてパタゴニア東京・渋谷ストアに勤務。2009年から2019年まで日本支社長。2019年秋に日本支社長を退任後は、自然と親しむ生活を送りながら、社会活動家/ソーシャルビジネスコンサルタントとして、企業や一般社団法人のビジョン・戦略策定を手伝う。現在はJリーグで執行役員として、サステナビリティ領域を担当。

講義概要

プロスポーツチームやクラブ、大会主催者、統括団体、連盟、国際スポーツ連盟(IFs)、各国オリンピック委員会(NOCs)を含む世界のスポーツ界は、気候変動にどのように取り組んでいるのでしょうか?

国際スポーツ界の行動目標は、「スポーツ気候行動枠組み」に体現されています。

2018年のCOP24で国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によって立ち上げられたこのイニシアチブは、国際オリンピック委員会が特別会員として参加し、現在300超の国際団体やリーグ、クラブチームなどの団体が署名しています。

2021年のCOP26ではこの枠組みの中で、スポーツ団体が2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指す「Race to Zero」が発表されました。

これらの取り組みの最前線にいるClaire Poole さんから、これまでの動向や国際社会で起こっている最新の動きについて説明していただきます。

世界の動向を知ることで、日本でのムーブメントの重要さに気づくことができる、必須の講義!Claireさんに直接質問をすることもできるとても貴重な機会です。

※ 日英同時通訳あり

クレアさんの団体 Sport Positive が主宰する Sport Positive Leaguesは、世界の様々なプロサッカーリーグに加盟するクラブの環境持続可能性に関する主要な情報を、リーグ表マトリックスにまとめ、公表しています。各カテゴリーは、サッカークラブが環境に与える影響と、クラブで実施している取り組みを反映しており、分かりやすい形式でまとめられています。リーグ表の背後には膨大な情報が測られ、可視化されています。

英プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーグ・アン、EFLに続き、日本のJリーグがこの Sport Positive Leaguesに2026年より参画します!Jリーグの取り組みについて、クレアと辻井氏に解説していただきます。日本初、アジア初のリーグ全体の包括的なイニシアチブについて、しっかりアップデートしましょう!

  • 講義資料

    02._気候変動がスポーツに与える影響
    ※転用・転載・第三者への転送はお控えください。

  • リフレクションコメント

    ※全講義終了後に、修了証の発行を希望される方は、必ずご提出ください。