「スポーツと社会をつなげ、
障害のあるなしにかかわらず
共に生きる社会を創り上げていきたい」
有森裕子さん(元マラソン日本代表、
スペシャル・オリンピックス日本理事長)
「障害のあるなしにかかわらず、人間はどんなものからも可能性を生み出せる。
私自身にとって、スポーツがそうであったように、
特に知的障害がある人々にとって、スポーツは自分が知り得ない可能性を育んでくれます。
彼ら、彼女らがスポーツをする機会は非常に大切なんです。
「2002年にはじめてスペシャルオリンピックス日本(SON)からお声がけをいただいた時、
実はSOの組織自体、知りませんでした。
話を聞くと、知的障害のある人は日常的にスポーツをする機会がほとんど無いということを知り、衝撃を受けました。
私自身、自らの未知だった可能性を育んでくれたのが、スポーツだったんです。
人間は、障害のあるなしにかかわらず、どんなものからも可能性を生み出せると思いますが、生きていくのにスポーツをする機会が大切であると信じています。
スペシャルオリンピックスの活動を通して、知的障害のある人たちに、その機会をつくる役割を出来るのであれば率先して取り組みたい、と思ったのがきっかけで、現在に至るまで20年間活動しています」
スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人たちに、年間を通じてスポーツプログラムと競技会を提供し、さまざまな事業を通じて彼らの社会参加を応援しています。
活動内容
・ナショナルゲーム(全国大会)の開催
・SO世界大会への日本選手団派遣
・コーチ・ボランティアの育成
・ユニファイドスポーツ®の普及
・「多様な人々が活きる社会の実現」を目指すBe with all事業
「スペシャルオリンピックスの活動は、知的障害のあるアスリートだけのためにあるのではありません。
一緒に活動するすべての皆さんとともに、スポーツと社会をつなげ、その輪を広げ、
障害のあるなしにかかわらず共に生きる社会を創り上げていきたい。
そんな未来を目指して活動しています」