学生レポート 講義#07

Tokyo 2020 to Paris 2024 ー「スポーツ X 気候アクション」今後の展望

  • 講義ポイント/サマリー

 東京2020の持続可能性の結果は、再生可能エネルギー100%、カーボンニュートラルを達成、リユース・リサイクルの99%、廃棄物のリユース・リサイクル率62%などである。 東京大会では6割が既存会場を使った。 電気については可能な限り再生可能エネルギーを使用。既存会場の最大限の活用、新規恒久会場等への省エネ・再エネ設備の導入などが行われた。可能な限りリース・レンタルを活用。電力証書の活用により、運営時電力を100%再エネ化。 大会のとは別に自治体とも連携して削減を呼びかけるような取り組みをした。 あらゆるスポーツは世界記録を目指すがオリンピックは違い、オリンピック理念に基づいて行われる。 オリンピックそのものに精神理念があり、他のイベントでは誰がどう儲けようと理念や精神に照らし合わせて非難されるようなことはない。そして、最後には、クーベルタンが何を考えて何のためにオリンピックを始めたのかを私たちは知る必要がある。日本はヨーロッパに比べオリンピズムなどに関しての理解が乏しい。そこに、オリンピック教育への関心の低さが伺える。 1990年以降正面から取り組むようになった。Olympism in Action Forum から見える今後の展望は、ドーピング、女性とスポーツ 女性のスポーツ参画について議論、開催都市 スポーツと平和、難民選手団、地球環境などである。

国際オリンピック委員会の活動:環境問題に対し責任ある関心を持つことを奨励し支援する。またスポーツにおける持続可能な発展を奨励する。そのような観点でオリンピック競技大会が開催されることを要請する。

パリオリンピックの環境活動結果。:プログラムの二酸化炭素を50%削減。 選手村では100%の再生可能エネルギー。 開会式ではペットボトルの禁止が行われており、リユースカップや使い捨てペットボトル、水筒の配布、給水ポイントで水をくむ様子も見られた。しかし、統制は取れておらず、他にもペットボトルで飲料水を販売している人達がいた。メダルについて、金属はすべてリサイクル 中央部はエッフェル塔の鉄片が含まれている。 ゴミの分別は、ロボットが呼びかけていた。 またマスコットのぬいぐるみは、ペットボトル11個からできていた。

  • 同世代に伝えたいこと

 私は、オリンピックが他の国で行われる際にも、環境について着目して欲しいと考えた。他の開催地で、オリンピックが行われるときには、競技の結果に関心がいってしまい、その場にいないことから環境問題は考慮の内に入っていないことが多いと考える。だからこそ、環境についてどのような取り組みをしているのか、前大会から何を得て、それを活用しているのかを知って欲しいと考えた。そして、次私達の国、日本が開催地に選ばれたのなら、よりいい大会ができるように、グレードアップした大会を若者達も一緒に作り上げられるように、理解しておく必要があると思った。その環境下にいなければ、自分達が重要視しにくい問題を自分達から理解しようとし、次に繋げようとする意思を育てる必要があると考えた。

  • 感想

 今回の講義を受けて、東京オリンピックやこれからのオリンピックについての取り組みについて、持続可能性の重要性について知ることができた。今まで、スポーツとサステナブルな活動について学んできたが、オリンピックがどれだけ環境問題について力を入れているのか、問題視しているのかが理解できた。また、どれも前大会よりもグレードアップした取り組みと一緒に、成果もついてきているので、取り組みをしようとすればするほど成功できるのではないかと考えた。環境に配慮しこれからも継承していけるように、オリンピック理念に基づいて考えていきたい。 また、今回までの講義を受けて、スポーツと持続可能性について熟慮することができた。私たちが知らなかった問題が多くあり、それを偉業を成し遂げてる人達から話が聞くことができてとてもいい機会だった。これは、学生の時の特権であり、学生の頃から考えることに意味があるのであると考えた。

  • 学生レポーター:樋川遥/東海大学