学生レポート 講義#04
スポーツ気候行動枠組みと世界の動向
講義ポイント/サマリー
クレアプールさんはSports PositiveのCEOでスポーツエコロジーグループのメンバーである。地球規模で個人や社会環境のサステナビリティを考える。
スポーツポジティブはIOCとも連携しており、スポーツポジティブサミットはスポーツサステナビリティにおける大きなイベントとなっている。スポーツにおける希望というのは今後さらに重要になってくるだろうと述べる。
今現在の気候が変動している事実に対して99%以上の科学者が同意している。
ヨーロッパ、アメリカでは洪水がたくさん起きたり、大気汚染による多くの試合のキャンセルが行われたりしている。またサッカーのとある試合ではクールブレイクが強制的に求められるなど気候の問題はスポーツ界にもどんどん侵食し始めている。そのほかにも、人工雪の使用やフランスでの山火事、北米の屋内イベントがカナダの山火事の煙が原因でキャンセルを強いられるなど、気候変動の影響は多岐に及んでいる。気候変動に対する活動は慈善活動ではなく、これからの気候のために行うものである。長い目で気候に影響を与えている。気候変動はある一か所のものではなくグローバルにとらえる必要のあるものである。
時代の移り変わりで、政治家・宗教家・物書き・絵描き・芸術家、近現代では俳優・ミュージシャン、さらに現在に近づくとサッカー・野球・バイキング・モータースポーツなど職業の変化がある。その中でも、アスリートが一番歴史上で覚えてもらえるのがアスリート、スポーツ選手である。
SNSでスポーツは社会経済問題を大きくしのいで取り上げられており、スポーツのほうがたくさんの影響力を持っている。スポーツのエンゲージが高いことが分かる。
2021年のCOP26で2030年までに二酸化炭素排出量を50%にして、2040年までにはネットゼロ(二酸化炭素を排出しない)という目標を掲げた。リーダーシップと、スポーツを通じた気候行動によって二酸化炭素などを最小限に抑えることが必要である。
環境問題に活動を行っているチームをランキング化し、ランキングが上になると宣伝効果がある。活動が長期的にみてプラスになる必要がある。
同世代に伝えたいこと
社会人になる前にこの問題現状を知っておいてほしいと考えた。私たちが社会人になってからこの問題について考えるということは少し手おくれのように思える。何かを考えるということに対して、何事も早いことに勝るものはない。早いうちにこの国際的な気候変動の問題について着手し、自分なりのベースとなる考えのもと行動ができれば、仕事場での新たな即戦力にもなるし、社会貢献ができるのではないかと考えた。まずはローカルな視点からはじめて、グローバルな視点へと発展していき、気候変動を積極的にとらえなおしていく必要があると考えた。今となっては、この地球に生きている一人の人間として、他力本願ではなく、自分のする行動に責任感を感じる必要があると考える。
感想
このスポーツポジティブの団体や国連との活動の認知度をもっと広める必要があると考えた。私たちはまだ日本での活動にとどまり、目と鼻の先の問題しか着眼できていないと考える。もしくはそれさえもできていない人々もいるかもしれない。自分の近くで起きている問題が解決できないのに、よりフィールドが大きくなったグローバルな問題が解決できるだろうか。よって、まずは目と鼻の先の気候変動の問題を捉え、その延長線上にグローバルをつなげていけたらと考える。まずは、COPに沿った自分ができるサステナビリティにつながる行動を心がけ、全世界に発信していく必要があると思った。私たち自身が温室効果ガスの排出を促進している部分があるということを自覚し、一つの意識として頭の片隅に置いておく必要があると考えた。まずは自分の身の周りの狭い範囲から、徐々に世界的な視点の規模へと変えていき、この気候変動の問題をとらえる必要があると考えた。
学生レポーター:樋川遥/東海大学