学生レポート 講義#02
スポーツにおける気候変動の影響
講義ポイント/サマリー
今回の講義では、気象予報士の正木明氏による気候変動とスポーツへの影響についての解説が行われました。講義の前半では、気候変動対策の第一歩は、地球環境と気象現象を理解することから始まると強調されました。気象現象は、地球に存在する「空気」「水」、そして「太陽」の適切な距離によって起こるという基本的なメカニズムについて初めて理解することができました。 地球温暖化や異常気象が進む一方で、気象条件をスポーツの有利な条件に変える方法があることも説明されました。例えば、高地のスタジアム、アリーナでは、気圧変化を活用して球技の飛距離を伸ばすことができるといった具体的な応用例も紹介されました。ここでは、120mのホームランが134mにまで飛距離を伸ばすことができるといった具体的な数値や、気温や起伏差だけではなく、風を読むことで、マラソンなどでも大いに活用できることがわかりました。 ただ一方で、ウィンタースポーツ等では、地球温暖化の影響で全体的な降雪量が減少する傾向がある傍ら、ドカ雪のような極端な気象現象が増える傾向にあることも指摘されました。 講義の後半では、近年の異常気象と豪雨、台風の関係についても議論されました。特に海水温の上昇が台風の強化に繋がる可能性があり、これにより更なる災害リスクが高まることが示されました。このような気候変動の影響はスポーツ界にとっても無視できないものであり、今後の対策や行動が求められていると考えます。
同世代に伝えたいこと
同世代の皆さんに伝えたいのは、気候変動は私たちの日常生活やスポーツ活動に直接影響を及ぼす現実的な問題であるということです。気象条件や環境の変化が、私たちの楽しむスポーツにどのように影響するかを理解することが重要です。例えば、気圧変化を利用することでスポーツのパフォーマンスを向上させる方法もありますが、一方で、異常気象や災害リスクが増加する可能性もあることを認識しなければなりません。私たちは、気候変動の影響を受けるだけでなく、それに対して積極的に対策を講じる役割も担っています。これからの未来を守るために、気候変動について学び、行動を起こすことが求められていると思います。
感想
今回の講義を通じて、気候変動が私たちの生活やスポーツ活動に与える影響について新たな視点を得ることができました。気象条件を理解し、活用することでスポーツパフォーマンスを向上させる一方で、気候変動がもたらすリスクに対しても備える必要があることを感じました。特に、異常気象や台風の強化に関する話題は、自分たちの日常に直接関連するものであり、他人事ではないと強く感じました。今後も気候変動に対する理解を深め、日常生活やスポーツ活動の中でできることから始めていきたいと考えます。気候変動問題に向き合い、前向きに行動を起こすことが、私たちの未来をより良いものにするための第一歩だと思います。
学生レポーター:藤倉萌映/早稲田大学